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雷研究の最前線

雷の性質から雷を利用する技術まで

雷研究の最前線

市民が参加する雷研究?

本ページでは、富士山周辺の落雷位置情報に関する研究を紹介します。

この研究は、以下の共同研究によります。

  • 静岡県立大学グローバル地域センター自然災害研究部門 鴨川仁
  • 認定NPO法人富士山測候所を活用する会

敬称略

 

市民参加型雷位置評定ネットワークBlitzortungによる無償落雷位置情報の高精度化

Yahoo!基金 2023年度 防災減災活動支援助成プログラムの支援を受けました。

 

活動内容

落雷被害および必ず雷を伴う激しい豪雨・降雹・竜巻などの減災には、落雷情報が必須である。一部の企業や関係者に独占されている雷情報の自由化するために、市民参加型雷位置評定ネットワークBlitzortungを高精度化を行い、実用度の高い雷データを無償で提供できる環境を整備する。観測網は我々のグループを含めた有志により全国をカバーしているが、Blitzortungの日本周辺での標定精度はあまりよく分かっていないことから、高精度化に向けたモデル対象地区として富士山周辺をターゲットとし、データの精度評価を正確に行うために東海地方に電力会社が展開している既存の落雷標定システムのデータを使い、どの程度の信憑性があるデータかの評価を行いつつ、夏季の登山客の安全のためにとりわけ有用な雷情報を高精度で提供できるようにする。位置精度評価は、電力会社等が販売している商用雷データのみならず、富士山の地表面観測で行われている多種多様なデータと比較をすることにより、落雷検知率などの値を導出することで、商用雷データ並みの精度情報の付加が可能な状態に引き上げる。同時に、既存の雷電波受信点に加えて、新規の受信点を追加することで精度向上を目指す。

 

目標

Blitzortungの富士山周辺の落雷位置精度、捕捉率を高精度に算出し、これをもとにBlitzortungによる日本周辺の落雷位置精度等の分布を算出する。また、富士山周辺に絞った落雷位置分布と落雷数時系列等の富士登山の際の被雷防止情報に加え、落雷の原因となる積乱雲には、短時間強雨や突風竜巻などが伴うため、これら気象関連防災への注意を呼びかけるの専用webページを開設し登山の際の防災の参考としてもらえるようにする。

 

落雷情報リアルタイムデータ

blitzortung.org」のデータを表示しています。

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